火山活動解説資料(11月)の配信

火山活動解説資料(11月)の配信

○岩手山⇒岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS 連続観測により 2024 年2月頃から見られている山体の深いところの膨張を示す地殻変動は、緩やかに継続しています。
黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、8月上旬以降少ない状態であるものの、2024年前半よりは多い状態で経過しています。
引き続き、西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口から概ね2km の範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
西岩手山の想定火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、噴火時には火口の風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
令和6年10月2日に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。その
後警報事項に変更はありません。

○秋田駒ヶ岳⇒山頂付近では、2017年9月以降、火山性地震の発生頻度がやや高い状態で推移しています。また、女岳付近では2015年頃まで地熱域の拡大が認められ、その後大きな変化は認められていません。引き続き地震活動や熱活動がやや高まった状態で経過していますが、その他の火山活動に特段の変化はなく、噴火の兆候は認められません。
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。

○栗駒山⇒火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。

○八幡平⇒噴火予報(活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。