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文学:
○海岸通り(坂崎かおる/文藝春秋)…海辺の老人ホームで派遣の清掃員として働くわたし、クズミは、ウガンダ出身のマリアさんと親しくなる。さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。『文學界』掲載を単行本化。
○コーヒーにミルクを入れるような愛(くどうれいん/講談社)…ふたり暮らし。書くこと。前を見て進むこと。日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が、新しい生活を描くエッセイ集。『群像』連載に書き下ろしを加え単行本化。
○プラチナハーケン1980(海堂尊/講談社)…昭和末期、東城大学医学部の佐伯教授は、若き医局員・渡海を大抜擢。渡海は次々に高度な手術を成功させる。だが、ある患者のカルテに不審を抱いた彼は、佐伯外科の深い闇へ足を踏み入れることに…。『小説現代』掲載を書籍化。
○四つの白昼夢(篠田節子/朝日新聞出版)…30代の夫婦が移り住んだ理想の家。しかし夫が出張中のある夜、天井から異様な物音が…。「屋根裏の散歩者」など、分別盛りの人々の抱えた困惑と不安をユーモアを交えて描く全4編を収録。『小説トリッパー』掲載を加筆修正。
○わたしの知る花(町田その子/中央公論新社)…犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》。生前の老人と知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになり-。
実用書:
○原爆裁判(山我浩/毎日ワンズ)…NHK朝の連続テレビドラマ「虎に翼」の主人公のモデルとなった女性弁護士・三淵嘉子は、「原爆裁判」で裁判官として「原爆投下は国際法違反である」とする判決を下した。原爆の開発から投下の歴史と、原爆裁判を深掘りする。
○子ども白書(日本子どもを守る会/かもがわ出版)…健康・医療、家庭、福祉、保育・学童保育、司法、地域社会・まちなど、日本の子どもをめぐる現状を詳細に分析し、全国各地の取り組みを紹介する。特集「気候危機は、子どもの権利の危機」等も掲載。子ども生活関連年表付き。
○尿トラブルの治し方(伊勢呂哲也/Gakken)…尿もれ、頻尿、夜間頻尿…。誰にも相談できない尿の悩みを名医が解決! ラクに続けられて結果を出せる尿トラブル対策トレーニングや、生活習慣アドバイス等も掲載する。折込みの市販薬等のリスト&尿チェックリストあり。
○乳がん(石川孝/法研)…乳がんの専門医が、患者やその家族に向けて、乳がんという病気の基礎的な情報から、治療法の選択の考え方、実際の治療法、手術後の療養期の過ごし方・注意点までを、最新の情報を交え、豊富な図解を用いて紹介する。
○白書の白書(木本書店編集部/木本書店)…政府白書41冊の豊富なデータの中からポイントとなる図表約890種を厳選して収録。新聞・テレビでは報道されにくい日本の現状を、客観的に分析したい場合に最適。特集は「ポストコロナ期、再生の兆しと新たな潮流」。