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一般書:
○失われた岬(篠田節子/KADOKAWA)…美都子の友人・清花が、北海道に転居後「岬に行く」と言い残し失踪した。20年後、ノーベル文学賞を受賞した日本人作家が「もう一つの世界に入る」と授賞式の前日に失踪し…。『本の旅人』『小説野性時代』連載を単行本化。
○現代生活独習ノート(津村記久子/講談社)…偶然録画していた興味のない番組、冷蔵庫内の陣地争い、貧弱な食事ばかりのSNS画面…。キラキラしていなくても冴えない日常は、案外愛しく、悪くない。"今"が詰まった8つの物語。『群像』掲載を単行本化。
○ゼロエフ(古川日出男/講談社)…話を聞きたい-。被災地360kmを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた-。福島で生まれ育った小説家が、故郷に全身で向き合ったノンフィクション。『群像』掲載に書下ろしを加えて書籍化。
○フェイクフィクション(誉田哲也/集英社)…元キックボクサーの潤平は、同じ職場に入ってきた美祈に一目惚れするが、彼女は新興宗教「サダイの家」に関係していた。一方、男の首なし死体が発見され…。疑いなき信仰心に警鐘を鳴らす長編。『小説すばる』連載を単行本化。
○レインメーカー(真山仁/幻冬舎)…急患の2歳児の心肺が停止。慟哭する母。呵責に苦しむ父。医師の無念。糾弾される病院。医療過誤訴訟を闘う弁護士・雨守は、医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく…。『東奥日報』『夕刊フジ』ほか連載を加筆し書籍化。
実用書:
○おうちでできちゃう!カスタマイズお直し(高畠海/新星出版社)…かわいく繕ったり、シルエットを変えたり、丈を短くしたり。服の傷みやデザインの悩みを逆手にとって、よりすてきに、自分好みにカスタマイズするお直し法を、すべての工程に手順写真を入れて丁寧に解説します。
○お味噌知る。(土井善晴/世界文化ブックス)…味噌汁には、人それぞれの立場や、場面に合わせた作り方がある。料理研究家・土井善晴とその娘である土井光による味噌汁レシピを、「自立」「家族」「おかずと組み合わせる」など5つのテーマに分けて紹介する。
○キツネ目(岩瀬達哉/講談社)…約1年半に及ぶグリコ森永事件の全過程をたどり直し、知られざる事件構造を解明。犯人グループのリーダー・キツネ目の男の素顔と属性、グループのメンバーについて描く。『週刊現代』連載をベースに単行本化。
○デス・ゾーン(河野啓/集英社)…彼はなぜエベレストに挑み続けたのか? 登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由とは? 滑落死は本当に事故だったのか? 凍傷で指を失いながら七大陸最高峰単独無酸素登頂を目指した登山家・栗城史多の秘密に迫る。
○分水嶺(河合香織/岩波書店)…新型コロナウイルス対策の指針を示した「専門家会議」では、どんな議論がなされたのか。約5カ月にわたる専門家たちの議論と葛藤を描く。2020年1?6月の関連事項カレンダーも収録。『世界』連載をもとに書籍化。
(金ケ崎町立図書館 担当:及川恵美)